子ども新聞の和訳記事。きょうはルイーズ・ミシェルについてです。

ルイーズ・ミシェル


Louise Michel expliqué aux enfants | 1jour1actu - Les clés de l'actualité junior 2 janvier 2013

Portrait n°2 : Louise Michel, une institutrice engagée
肖像#2:ルイーズ・ミシェル、社会的、政治的にコミットした教育者

あなたの学校の名前は彼女の名前がついているかもしれませんね。でもその名前の背後にいったい何が隠されているのか聞いたことがありますか?

1jour1actuは冬休みのあいだ、人物紹介シリーズをお送りします。学校の歴史に関係のある有名な人物をすべてカバーします。二番目の人物はルイーズ・ミシェルです。

私の名前
ルイーズ・ミシェルです。私は召使であったマリー=アンヌ・ミシェルの娘です。父が誰かは知りません。

誕生日
1830年5月29日に、オート=マルヌ県ヴロンクールのお城で生まれました。幼年期はここで過ごしました。

私の母は召使でしたが、私はお城の持ち主のドゥマイ夫妻とたくさんの時を過ごしました。私は彼らを「祖父母」と呼んでいました。

彼らのおかげで、とてもよい教育を受けました。ヴォrテールやルソーといった18世紀の偉大な思想家の著作を大量に読みました。

私の職業
私は先生ですが、私の経歴は型破りです。というのも、授業の終わりに、お祈りをすることを拒否し、私の時代の為政者の思想に賛同しなかったからです。

私は自分が望む教育を子どもたちにするために、自分自身の学校を作ることにしました。

私の好きなこと
疑うかもしれませんが、教えることです。これが私の一番好きなことです。でも、著作や政治的活動も大好きです。

私はずいぶん早くから私の時代の為政者に反対していました。私は無政府主義者になりました。女性の権利、労働者の権利、そして皆の平等のために戦いました。

私が学校のためにしたこと
女子が男子と同じように無料で学校へ行けるように戦いました。3年間、私は女子のための学校で教えました。私のクラスにはとてもユニークなものがあったんですよ。動物たち、庭、そして小さな美術館です。

私は子どもたちと頻繁に田舎に遠足に行きました。道すがら、彼らに「ラ・マルセイエーズ」を歌わせました。当時この歌を歌うのは禁止されていました。

私の教育方法は、男性には受け入れられず、パリに出ざるを得なくなりました。パリでも教師を続けました。

無政府主義という思想のせいで、私は1871年に逮捕され、1873年にニュー・カレドニアに追放されました。

でも、私はされるがままになっていたわけではありません。流刑地にいるあいだ、島の子どもたちに教育をしました。1880年に恩赦を受けました。私はその15年後にマルセイユで死にました。

私が学校を定義する言葉
無料そして平等

私の著作
前にも言ったように私は書くことが大好きです。子どもたちのためにもたくさんの物語の本を出版しました。たとえば
Légendes et chansons de gestes canaques カナック(って何?。プチロワにのってませんでした)の身振りの伝説と歌
Contes et légendes 童話と伝説
La Vieille Chéchette シェシェットおばあさん。これは森の中に一人で住んでいる年老いた女性の話です。

私の名前
私の名前は137のフランスの幼稚園や小学校の名前になっています。公立学校の名前になっている珍しい女性の一人です。ほかは偉大な科学者のマリー・キュリーと、やはり作家のマルグリット・ユルスナールです。


あすのこのシリーズでは、ジャン・ジョレスを紹介します。


きょうの用語
déportation 国外追放:フランス国外の刑務所に入れる刑罰。追放された囚人は国にもどることはできなかった。この刑罰は1960年まで残っていたが、よく反政府主義の人間を罰するのに使われた。

きょうの単語  anarchiste 無政府主義者

anarchiste は anarchisme(無政府主義)という思想を持っている者。無政府主義者は、政治的権力があるグループや国のものになることをよしとしない。

リーダーなどいなくても人々は同意して政治をすすめることができると考えている。この考え方は、« Ni dieu, ni maître » (神でもなく、支配者でもなく・・・という訳でいいのか?)という言葉に集約される。

anarchisteはanarchieの派生語。anarchieは「命令なしに」という意味のギリシャ語« anarkhia»が語源。

※単語メモ
penseur 思想家
parcours 経歴
ouvriers 労働者
se battre 戦う
se laisser faire されるがままになる、~させておく
Ne te laisse pas faire, proteste ! 黙ってないで抗議しろ。



この記事では教育者としてのルイズ・ミシェルに焦点をあて、さっくり書いていますが、彼女は革命家です。第2帝政にさからい、社会主義思想を推し進めたパリ・コミューンの立役者の一人です。ニュー・カレドニアから戻ったあとも何回か投獄されています。

私生児として生まれたのですが、父親はお城の持ち主の貴族で弁護士であったドゥマイさんか、その息子ではないかと言われています。ドゥマイさんは自由な考え方をする人で、お母さんは召使でしたが、当時としては最高の教育を受けました。

詩も書く人で、詩人としてはヴィクトル・ユーゴーのファン/弟子であったそうです。とても教養のあった方で、人望も扱ったそうです。


■こちらは2008年のテレビ用に作成された伝記映画«Louise Michel la rebelle»を放送したときの予告編。47秒



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