私が作るお菓子は圧倒的に焼き菓子が多いのですが、その中でも作るものはもうほとんど決まっています。私はどんなものも、そんなにあれこれ手を出さず、これと決めたらそれに集中して取り組むタイプなのです。

というわけで、よく作るお菓子の五指に入るのがこのバナナブレッドです。ブレッドはパンですが、北米のお菓子は、こういうふうにローフの形をしているとブレッドと呼びます。どうやら形がお菓子の名前に影響を与えてるみたいです。

バナナブレッド

朝食にも食べられるものなので、いわゆるケーキよりは甘みがおさえてあるのが普通です。

レシピは数種類を回しています。最近は時間があまりないので、一番簡単なレシピで作ることが多いのですが、これは私的には手がかかるほうのバナナブレッドで、大川雅子さんのレシピです。


バナナブレッドとしては、油脂が多く、パウンドケーキとしてはあっさりしたケーキです。レシピは「パウンドケーキとシフォンケーキ」という本の6ページのものです。パウンドケーキの基本は、バター、粉、卵が同じ重量になりますから、ライトなものが好まれる今の感覚からするとリッチです。

おいしいとは思いますが、数カ月に一回作ればいいかな、という感じのリッチさです。

このケーキは粉が150グラムのところにバターが70グラムで、かわりにバナナが2本はいります。バナナ2本といっても大きさにもよるし、私は家に転がってる分だけで作りますが、それでも問題なくできるのがバナナブレッドのいいところです。

ポイントはラムレーズンを入れるところですね。そこがちょっとおしゃれです。粉が150グラムですので、かなり小さいのですぐに消費できます。

考えてみると、自分が子どものころ好きだったケーキは、どっしりしたドイツ風のナッツやドライフルーツの入ったパウンドケーキでした。市販品で、一切れずつ袋に入っていました。そういうのをお客さんなどからいただくとうれしかったです。うちでは、自分の家で食べるためだけに洋菓子を買うなんて、特別な日でもない限りありませんでした。今のように食べたいと思えば、毎日のようにケーキをぱくぱく食べることができる時代でもなかったでしょう。

反面、苦手だったのがいわゆるショートケーキです。あのころのクリームは、今の生クリームと違って、たぶんバタークリームだったのでしょうが、とにかくまずかったです。スポンジもそんなにおいしいとは思わなかったけれど、クリームが食べられないので、そこしか食べるところがありません。たまにスポンジのあいだにアプリコットジャムみたいなのがうすーく塗ってあるのは好きでした。

日本では数年前に焼き菓子ブームがあったと思うのですが、大川雅子さんは時代よりちょっと早く焼き菓子を追求していた方です。この本は1993年の発売で古いのですが、素材の合わせ方が個性的ですし、できあがったケーキがダイナミックなのが気に入っています。砂糖や油脂の量は多いですが、時代を考えるとしかたないかもしれないです。マクロビオティックなケーキが人気の今ですから、もう再販されることはないでしょう。今も中古本でしか手に入りません。

私も最近はあまり使わないし、もともと後半のシフォンケーキの部分は全然使わないのですが、まだ捨てずに持っています。

アマゾンに画像がなかったので自分でキャプチャーしました。
こんな感じの表紙です。

パウンドケーキとシフォンケーキ


アマゾンで中古本が25円から売ってます⇒パウンドケーキとシフォンケーキ―おいしいホームメイド


去年見たときは300円ぐらいだったんです。人気ないのかも・・。お菓子のレシピにも流行があるんだな、と思う次第です。