「虎と小鳥のフランス日記」第6話「カスカード通り」に出てきたもの3点について軽く自習してみました。


◆ カスカード通りは、先生の解説にもあるとおり、古き良きBelleville et Ménilmontant ベルヴィル・メニルモンタン地区にある。ここは20区の北のほうで、下町であり、伝統的に労働者階級の住む地域である。メニルモンタンはもともとベルヴィルという独立した自治体(コミューン)の中にあった村で、1860年にパリ市に編入された。

Bellevilleという地名は Belle vue(よい眺め)から来ており、パリで二番目の高地(一番はMontmartre)である。坂道が多く、メトロを作れないので、Valentinaがここは自転車で回るのがよい、と言っていた。でも自転車で回るのもかなりきついのではないかと思う。

古い街の風情があるので、映画や、ミュージックビデオや雑誌の撮影がよく行われる。


↓ このあたりが好きで、たくさん写真を撮影したWilly Ronisというフォトグラファーの写真集。1954年に出たもの。ちなみに、Ronisは2009年に99歳で亡くなったパリ生まれの写真家で、戦後すぐ(ミッドセンチェリー)のパリやプロヴァンスの街や人々を撮影したモノクロ写真で有名だそうです。

Belleville, MénilmontantBelleville, Ménilmontant by Willy Ronis







photo:Velib' bikes, Paris by the noggin_nogged


◆ Vélib' ヴェリブ; パリの自転車貸出システム。2007年の夏にサービス開始。パリとその近郊に1202のステーションがあり、20,000台の自転車が使われている。vélo+liberté 「自転車+自由」が名称の由来。無人のステーションはだいたい300メートルおきにあり、自由に乗ったり、乗り終わったり(?)できる。24時間いつでも使用でき、最初の30分だけなら無料。

パリはもともと交通渋滞がひどく、通勤に自転車を利用する人が多かったそうなので、こういうサービスの成功の下地はあった。

公式サイト: http://en.velib.paris.fr/


2007年の夏、導入時のTF1のニュース 1分半



◆ Atelier Velasco & Meller 銅版画のプロセスが説明された印刷所。ワークショップなどもある。

住所 49bis Rue des Cascades 75020 Paris

Association pour l'Estampe et l'Art Populaire

la Gravure 銅版画

銅版画

動画で説明されていた la gravure は銅板に線を彫ったり酸で腐食させたものに、インクを入れ印刷したもの。つまり銅版画で、西洋美術の世界では、最も広く用いられた版画の技法。版にへこんだ部分を作り、そこにインクを流したものを刷る凹版画。

手順は、板全体にインクをのせ、これを布など(動画では、poupéeと言っていた)でふいて、へこんだ部分にインクを残し、版の上に紙をのせてプレス機で圧力をかけて印刷する。板にどのようにへっこんだ部分を作るか(=彫るか)によってさまざまな手法がある。

ビデオで解説していた人は、「まず、彫ります(On grave)」と言っていたので、graver → gravure となったと思う。銅版画は、細かい線が出せるので、繊細な描写(très fin, très détaillé)ができる。

これに対して、たとえば日本の浮世絵は木版画の一種で、版の出っ張っている部分にインクをつけて刷るから凸版画。これは、私達が小学校などでやる版画と同じ手法で、日本では最も一般的。木目や和紙をいかしたさらっとした(あるいはぺたっとした?)表現になる。

photo credit: El Bibliomata via photopin cc

 

*以上、ソースはWikipedia。版画の技法は、版画のミクロコスモスというサイトを参考にしました。


・・・・・2012年3月15日に書いた記事です・・・・・