水問題について読みました。2012年3月の記事です。

井戸の水


元記事 → Les enjeux de l'eau expliqués aux enfants | 1jour1actu - Les clés de l'actualité junior 13 mars 2012

Pourquoi l’eau sale tue plus que les guerres ?
なぜ不潔な水が戦争より人の命をたくさん奪っているのでしょうか?

世界の死因のトップは不潔な水であることを知っていますか?汚い水が、深刻な病気をひきおこし、戦争や天災よりも、多くの人を死なせています。今週、マルセイユで、この問題を解決するために、水問題に関する世界フォーラム(Forum mondial de l’eau)がひらかれます。この種の会議で一番大きなものです。

フランスの水道水は清潔で品質がいいです。浄水場(stations d’épuration)という施設で、水は飲み水にふさわしいようにきれいにされます。けれども、世界中の国がそういうわけではなく、アフリカを始め多くの国で、不潔な水のせいで、毎年8万人の人が亡くなっています。この数字は、オーストリアやブルガリアの人口と同じです。そのうち1万5千人が子どもです。



なぜ汚い水のせいで病気になるのでしょうか?

土地や工場で使われる危険物が水を汚染する場合があります。そのような水には、殺虫剤の成分や、鉛、水銀などがまざっているので、そういう水を飲むことは、毒を飲むのと同じです。また周囲が不潔だったり、下水のせいで、ウイルスやバクテリアが繁殖することもあります。

たとえば、ブラジルの大都市では、下水処理が完備していないので、不潔な水が街中に残り、下痢や、熱、コレラの原因になることもあります。2年前にハイチで、地震のあとにおこったのがこの状態です。



世界中の人が飲料水を飲めるようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?

現在、世界の7人に一人が飲料水を飲めません。ではどうしたらのいいのでしょうか? きれいな水を運ぶための大掛かりな配管工事が必要です。飲料水を求めて、自分の村から隣の村まで行かなければならないことがよくあるのです。

アフリカのいくつかの国では水を大きなドラム缶で運ぶことにしました。頭の上に容器をのせて運ぶより、多少効率がいいでしょう。また、雨水や朝露を集めている村もあります。最後に、2年前に飲料水を得る権利は人権の一つだと制定されました。

このように、大きな進展が見られていますが、まだまだ安心はできません。



◆きょうの単語

potable (水が)飲用に適した

語源は「飲む」という意味のラテン語、potare

de l’eau potable 飲料水

de l’eau insalubre 不衛生な水

de l’eau usée 排水



potable は 何かが満足できる状態(←飲める状態)という意味でも使う。

un film qu’il est potable → 特にすばらしくもないが、まあ悪くない映画

une boisson qu’elle est potable → とりあえず飲める飲み物

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