「虎と小鳥のフランス日記」第42話「ルルク運河での散歩」にでてきた場所についてご紹介します。後半は、MK2、ナヴェット、ペニッシュ(最後の二つは船)です。


MK2 Quai de Loire

MK2
photo credit: Jori Avlis via photopin cc

MK2というのは映画館のチェーンの名前です。Camilleが立っていたのが、このQuai de Loire館で、向こう側にあったのが、Quai de la Seine。先にセーヌ通りのシアターができました。

住所:7 quai de la Loire

http://www.mk2.com/salle/quai-de-loire こちらでMK2 Quai de Loireの上映スケジュールが確認できます。

MK2のサイトのトップ http://www.mk2.com/

このシネ・コンプレックスの創始者であるマラン・カルミッツ(Karmitz)さんについてはこちらに書いています⇒数字: 7

ナヴェット


ナヴェット
photo credit: xtof via photopin cc

navette ナヴェット 「近距離シャトル便、連絡便」とプチロワにありますが、今回は運河をはさんで二つある映画館を行き来するための小さな船。船、バス、など、同じ場所を往復している乗り物ならなんでも navette と呼べるそうです。「涙の連絡船」なら、navettes larmoyantes ですかね。

私は、ラジオ講座の「サトシのナント留学記」で、この単語となじみになりました。サトシが滞在しているTrantemoultという街から、Nantesに行くとき、ナヴェットを使えばすぐに行ける、というダイヤローグがありました。

L29の今日のフレーズは、

Satoshi:La navette, qu’est-ce que c’est ?

Marie: C’est le bateau qui fait l’aller-retour entre Trentemoult et l’autre côte de la Loire.

まいにちフランス語のテキスト2010年12月号より

プチロワにあった表現:faire la navette 頻繁に(定期的に)往復する。

J’ai dû faire la navette entre deux guichets. 窓口を行ったり来たりしなければならなかった。





ペニッシュ


ペニッシュ
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péniche ペニッシュ ;Camilleが、セーヌ川と同じように(comme)、ルルク運河にもペニッシュがある、と言ってました。プチロワによると、péniche は(底の平たい貨物運搬用の)川船、平底船、伝馬船。大型貨物船ではない船ということだと思います。

廃船になったペニッシュを改造して住居にしたり、飲食店、劇場にするのがここ30年ぐらい欧州ではやっているそうです。お店や劇場はわかりますが、住居にするのは不思議です。いつも揺れてて船酔いしそうな気がします。

家賃や固定資産税は払わなくてよいからなのでしょうか・・・などと思っていたら、憧れのセーヌ川水上生活によると停船料、メンテナンス料、保険料などいろいろ出費も多いようです。ここで紹介されているペニッシュはみな大きく、また持ち主もお金持ちのようです。


L'Atelier Péniche Opéra Camilleが紹介していた、ペニッシュ・オペラ一座のアトリエ(舞台)

ペニッシュオペラ
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200 Quai de Jemmapes 75010 Paris

公式サイト http://www.penicheopera.com/