子ども新聞記事の和訳です。

イースターカード


きょうはイースターについて。

元記事 → Le lundi de Pâques expliqué aux enfants.1jour1actu – Les clés de l'actualité junior

Pourquoi le lundi de Pâques est-il férié ?
なぜ「イースターの月曜日」は祝日なのでしょうか?




イースターの月曜日はフランスや、ほかのたくさんのクリスチャンの国で祝日です。宗教から生まれた祝日ですが、庭に隠された卵の形をしたチョコレートを見つけたりするなど数々の伝統がありますが、こういう習慣がどこから来たのか知っていますか?

なぜこれがきょうの話題なのでしょうか?


この月曜はイースターの月曜日(lundi de Pâques)だからです。フランスでは、この日を祝うために祝日です。職場も学校もお休みで、ほとんどのお店が閉まります。



イースターとは何でしょうか?


子どもたちはみんな知っています。イースターはたくさんのチョコレートを見つけて食べる日なんだと。

でも、この日が宗教から生まれたことを知っていますか?

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キリスト教はイエスキリストの生涯がもとになっています。イエスは神の子で、地上の人間を救うという使命をになっていました。イースターはそのイエスの復活した日なのです。

もし、宗教の時間をとっているなら、キリスト教では、イエスはエルサレムで十字架に張り付けられて死に、その二日後の日曜に、弟子がキリストが生きていることを発見したとされていることを知っているでしょう。キリストが復活した日が、イースターの日曜日です。

ユダヤ教でも、毎年春に la Pâqu(Sがない)をお祝いします。この日は「パスオーバー」と呼ばれ、エジプトのファラオの奴隷だったユダヤ人が、自由になった日を記念するものです。

現在では、イースターは、信仰のある人もない人もお祝いする日で、春の訪れのシンボルでもあります。


なぜイースターの月曜日が祝日なのですか?


現在は、日常生活に宗教の影響はあまりないのですが、昔の生活は、信仰を中心にまわっていました。月曜日は、ごちそうを食べた日曜日の休息をとる、という意味がありました。

フランスでは、6つの祝日が宗教に関係あります;イースターの月曜日、アソンション(l’Ascension キリスト昇天祭)、ポントクットの月曜日(Lundi de Pentecôte 聖霊降臨祭の翌日の月曜日)、アソンシオン(l’Assomption 聖母被昇天祭 8月15日)、トゥーサン(la Toussaint 諸聖人の大祝日)、それにクリスマスです。


なぜイースターの日にチョコレートの形をした卵を集めるのでしょうか?


卵は生命と多産の象徴です。卵がかえるとき、命がうまれます。

昔の人々はイースターに本物の卵を贈り合いました。以来、習わしは変化して現在は子どもたちが庭に隠してある卵の形をしたチョコレートを集めるのです。



◆きょうの単語

résurrection  復活、よみがえり

「立ち上がる」という意味のラテン語 resurgere が語源

多くは、キリストの復活を意味する(この場合はRésurrection)が、活躍を停止していた著名なスポーツマンが復帰してよい記録を出したときや、長い年月忘れ去られていた有名な劇が、再び上演されるときなどにも使う。



★単語メモ
agapes 主に複数形で(親しい友人どうしの)会食、宴会
fécondité 多産
éclôt = éclorer 卵、ひなが孵る
s’offraient < s'offrir


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