前にも書いたが、この問題、長文といってもそんなに長くない。しかし解説はほぼ90分。まあ、最初の10分ぐらいは先生の予備校時代の話だから、長くなってるのかもしれないが、力ははいっています、はい。
概要は以前書いてるのですが、問題の本質、解き方、実際の問題を使っての解き方、和訳のこつ(翻訳)など。
私が理解した解き方のポイント:
この問題は、空欄にあった仏文のフレーズとか、単語を三つの選択肢から選ぶもの。
論旨の流れに即して選ぶ。すなわち
1.類似 =
2.因果 ← →
3.対立 ⇔
論旨の流れの手がかりとなるものは接続詞。
ナタリーの問題でいうと、plutôt(むしろ、~よりむしろ これは英語のrather), pourtant(それでも、しかし、それにもかかわらず;逆接), et, même si(たとえ~だとしても;譲歩)、接続詞が見当たらない場合は順接(ふつうに考えていく流れ、っていうんですかね)なので、うしろをしっかり読めばOK.
また、論旨の流れをつかみそこねないように、常に代名詞が何をさしているのか(意識的にせよ、無意識にせよ)わかっていなければならない。
(plutôt, pourtantみたいな接続詞に慣れておく必要あり。私は文字で読めばわかるけど、たぶん聞き取り問題に出るとわからない。)
選択肢だが、先生によると ◯☓☓, ◯X△、◯△△ の3種類ある。正答が一つあるのはあたりまえだけど、△(もし◯がなければ、次の選択肢として、文の中に入れても大丈夫そうなもの)があるということに注意。つまり、あやしげなものがあるときは、これが絶対◯という根拠が二つぐらいないといけないのだが、まあ、これは本番で迷ったときに考えればいいことだろう。
しかし、解説授業をきいたら、けっこう文法的に難しい。自分は訳をつけてるとき、そこまで気づいてなかった。たとえば、条件法とか、ジェロンディフ(これは気づいた)、倒置etc.
先日、準一級の模試をといたけど、文の構造における難しさは同じぐらいかもしれない。ただ準一級はより抽象度の高い単語が出ているのではないだろうか(あくまでも今の段階での感想)。
【文法、語彙メモ】
・celle-ci そばにある女性名詞をさしている
・s'entendre (先生のPDF、エリジオンしてないんですが) avec ...と / sur ...について: 仲がいい、理解しあう、意見が一致する(ここが代名動詞だと気づいていなかった)。
・de les réaliser : de+inf.の目的語はそのあいだにはさむ
・se mettre à inf. infしはじめる。 これはプチ・ニコラにいやというほど出てくるので知っているのだが、この形がこんなふうに複合過去形になると、代名動詞なので、助動詞にêtreをとるから、性数一致するあたりに注意する。 Nathalie s'intéresse aussi à l'écriture et elle s'est mise à écrire des romans.
・以下の文では書き手はそれが実現するとは思っていないから条件法を使っている。「彼女は処女作を書きあげ、夢は小説家、できれば une journaliste qui ferait des romans à partir de l'actualité になりたいとためらうことなく言う。」
・compter+inf. ~するつもり → 不定法の前の動詞は助動詞=不定法の意味を助けている。不定法の動詞の意味のほうが大事なので、そっちの動詞の意味がわかれば、それを拡大して行けばよい。
・mettre qc à profit ~を有効に活用する。 je mets à profit mes sentiments. 自分の気持ちを生かす(私はここはセンスとした。ナタリーは自分の持っているアーティスティックなセンスに自信があるのかなぁと思って。「気持ちを生かす」って、好きなようにやるということだから、少し意味が違う。sentiments という単語にはいろいろな意味があり、辞書によると 感情/気持ち/愛情/好意/思いやり/意識/自覚/直感/印象/勘/感覚/センス。一番最後に日本語になっている「感傷、感じやすい心」。)
・confiance en soi 自信, conscience de soi 自覚
・se rendre compte de ... ...に気づく
【訳し方のコツ】
・venir de inf. は 「~したばかりだ」という訳が定番だが、「最近~した」でもよい。
・直訳して日本語にならない場合、動詞表現と名詞表現を変換、形容詞表現を副詞表現に変換してみる。
・無生物主語は人を主語にして訳してみるとうまくいく(こともある)。
【私の訳と自己添削】
二級対策講座の課題1 模試(表)の問題4の和訳
ギリギリに提出。
【おことわり】
・春に一度和訳して、解説授業も見ています。
・だけど同じところにひっかかり、今回も辞書を使いました。
ナタリーは21歳。あるテレビ番組の出演者として選ばれたところだ。この番組の一環として三ヶ月間いろいろな地域を訪れる予定だ。
ナタリーは
8歳の時から歌うことが大好きだったナタリーは書くことにも興味があり、小説の執筆も始めた。ちょうど処女作を書き上げたところで、自分の夢は作家になること、もっと厳密に言うと、
要するに、ナタリーはすべての仕事に成功して芸術的な世界の
※語彙メモ
cadre 枠組み この単語、カラヴァッジオとカラヴァッジズムを知っていますか?|penのフランス語日記 Ameba出張所で出てきたけど、また辞書で調べたのだった。
dans le cadre de ~の一環として、~の範囲内で
pourtant ~にもかかわらず;この接続詞は会話でとてもよく使われる・・・ということは覚えた。
digner de ~に値する
estimer ~と評価する
nourrit > nourrir
passioner par このparは方向らしい par、苦手。
à partir de qc (原料、基礎)~から、~をもとにして。 des romans à partir de l'actualité
s'attirer (自分)をひきよせる
se rendre compte de ~に気づく
※メモ:5番のチョコレート職人へのインタビュー和訳提出期限は8日月曜日の夜11:59